こんにちは、NORIです。
園で働いていると、
「これって遊びなの?」と大人が戸惑うような瞬間に、
子どもはよく出会わせてくれます。
その日は、エントランスで体を動かして遊んでいる子どもたちの中に、
ひとりだけ静かに床にぺたんと伏せている1歳児がいました。
泣いているわけでもない。
活動に参加していないわけでもない。
ただ、静かに“そこ”を感じているように見える姿。
思わず私は、その子が見ている世界を知りたくなりました。
そしてその子の気持ちに少しでも近づいてみたくて、
思いきって 同じように床に伏せてみました。
床の冷たさ、顔の横から入ってくる薄い光、
でも真正面は不思議なほど暗い世界。
「この子はこんな景色を見ているのかな…」※景色は床のみですが 笑
そんなことを感じながら、じっとしていました。
そこへ、気づけばまわりに4~5人の子どもたちが集まってきました。
大人が床に顔までつけてうつ伏せになるなんて、
子どもたちからしたら “なんだこれ!?” だったのでしょう。
最初に伏せていた子は私の頭をグイッと持ち上げて、
「おきて!」と一言。
顔を上げると、じーっと不思議そうに私を見つめていました。
そしてもう一度伏せると、また顔を持ち上げられ……
それを何度も繰り返すやりとりが続きました。
あの子はきっと、
“床の冷たさを顔で感じる” という新しい感覚に出会った瞬間だったのかもしれません。
1歳児は、
- 床の温度
- 明るさと暗さのコントラスト
- 自分の体の重さ
- ぴたっと密着する感覚
こういった 身体の感覚そのものを味わう遊び をよくします。
それは、言葉では説明できないけれど、
自分の身体と世界のつながりを確かめているのです。
こうした“感じる遊び”をしているとき、
大人が特別な声かけをしなくても大丈夫。
ただそっと見守りながら、
こんなひとことがあれば十分です。
- 「冷たい感じがするね。」
- 「おもしろいこと見つけたのかな。」
- 「感じてみたかったんだね。」
子どもの 感覚の世界を否定しないひとこと が、
その子の“探究したい気持ち”を大切に育ちます。
1歳児ならではの 「世界を身体で味わう」育ちの瞬間。
そして、大人が同じ姿勢になってみると、
子どもの世界がいかに豊かでユニークかを、改めて教えてもらえます。
子どもと物理的に同じ目線になってみると、新たな発見があるかもしれません。
